No.6「寄付の文化 山形から」山形新聞2011.07.29「日曜随想」

山新放送愛の事業団の2010年度福祉援助・助成贈呈式が7月26日に行われた。県内26の施設や団体・ボランティアに、それぞれの活動に必要な備品が贈呈された。私がこの山新放送愛の事業団と出会ったのは、昭和62年「あらた」を発足し、福祉マップを創ろう、資金はどうしようと話し合っていた時である。当時の山形新聞伊藤浩一総支長さんに相談に行った時である。福祉マップの構想と必要経費の捻出に苦慮していることを話すと、地道に活動するボランティアに県民から寄せられた善意を基に毎年援助を続けている。そこに応募してはどうかとのことだった。

更に、助成金だけでなく、企業に広告をお願いして歩くなど、分相応の実践を積み上げ、様々な団体と連携して継続していくことが大切である、との助言を頂いた。選考の結果めでたく助成金を頂き、商工会議所の紹介もあり企業から広告を頂き、福祉マップは印刷出版することができた。この活動が私たちのスタートであった。その後私は、平成9年に「民間介護の家たくせい」を立ち上げた頃、山新放送愛の事業団愛の鳩賞を頂いた。そのとき副賞も頂戴し、活動に反映した。公的な補助金や助成金を頂くことができなかったので、節目節目で支援を得て、今日があることをしみじみと想う。感謝でいっぱいである。現在、そのご縁もあり、財団法人山新放送愛の事業団の評議員を務めている。現在、公益財団法人へ移行していく準備中である。さて、この事業団は、は施設や団体への助成や、ボランティア活動や事業への助成、全県的な範囲の催事・行事などへの助成そして顕彰などが主な事業である。その原資となるのが、寄付である。設立が昭和54年であり、多くの県民より寄付を頂いて運用している。